芸術監督の金森穣は語る。
「今回我々が掲げたテーマは、見世物小屋の復権だ。ダンスブームと言われる今、自
己完結や、自己表現のみに落ち入り社会性をダンスは失いつつある。
劇場へ足を運ぶ興奮を感じ、見世物としての身体によって、現代の劇場文化の可能性
を見出し舞踊芸術の根源的力を開示する。」


この作品の世界初演となる新潟公演初日の前々日、篠山紀信はリハーサルの撮影を許
された。
暗黒の狭い空間の中で繰り広がるこの作品は圧倒的密度と過剰な身体の動きを通して
驚くべき感動を与えた。それは新しい舞踊であり、演劇であり、哲学であり、エン
ターテイメントであり、芸術であり…
でもそのどのジャンルにも属さない新しい試みであった。
金森穣はまた確実に新しい宝物を手に入れた。
